山行二人 よもやま話

横丁の角を曲がれば旅人。このフレーズが好きな人間です。

北アルプス

燕岳~蝶ケ岳 縦走 July,31~Aug.4, 2013

 
前回、燕岳に挑戦したのが三年前でした。
 
ところが、途中台風接近により縦走を断念する苦い経験があります。
 
そのため、今回は長期予報とにらめっこしながらの計画を立てていたのですが
 
なかなか思うようにいかないのが世の常。
 
梅雨が明けたとはいうものの、大陸からの低気圧と弱い太平洋高気圧のせいで、出発日の
 
決定にイライラしながらの日々を過ごしていました。
 
 
しかし、7月末~8月はじめの週には、期待できそうな予報がでたので決行、あとは現地での
 
判断ということで、7月30日に当地を出発したのです。
 
 
今回の計画は、燕岳~常念岳~蝶ケ岳と、前回の計画よりさらに先までの縦走で計画を
 
たてました。 蝶ケ岳もまた魅力的なところという情報もあったので、天気の条件さえ合えば
 
ということでの計画でした。
 
 
 
そのため、車は穂高駅近くの無料駐車場に置き、中房温泉までの経路と、下山予定の三股からの経路は
 
タクシーかバスを利用する予定にしたのです。
 
 
 
そこで、無料駐車場発 4時43分のバスを利用するためバス停にいくと、一人の登山者がすでに
 
バス待ちをしていました。 するとそこにタクシーが来て、四人だったらバス代と同じ値段で中房まで
 
いくという条件で、あと一人の乗客がいないか駐車場内を探すと、偶然男性一人の登山客がいたので
 
結局、我々二人と、男性二人の四人で中房までタクシーでいくことになったのです。
 
バス代 @1700.-/1人 の料金でタクシーが利用でき時間的にも40分で中房まで行けたので
 
得したのかと思います。 
 
 
 
 
平成25年7月31日(水) 1日目
 
 
そんなことで、中房登山口を出発したのが準備を含めて6時前。
 
きょうは燕山荘のテン泊なのでゆっくりとした山行です。
 
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今回は、わたしが12kg、Nancyが10kgほどの荷物で、下着を除いて着ているもの以外の服は
 
各一枚の予備しか持たないことに、ただし、ダウン、ウインドブレーカー、雨具は必携ですね。
 
また、寝るときは予備を着て、着ていたものはファブリーズをして翌朝までテントか小屋の乾燥室で
 
こっそり乾かし(もちろん断って)ました(笑)
 
そして朝は乾かしたものに着替えるといった方法で極力重量削減でした。
 
さらに行動食以外はすべて小屋での食事にして食糧分の重量を少なくするように心がけました。 
 
 
 
 
それにしても、ウイーク・デイにも関わらず、登山者が多かったのには驚きでした。
 
長期の天気予報に晴れ間が見え隠れしたことが影響していたのかもしれません。
 
 
第一ベンチ
 
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とにかく今回は、30分のベンチ間隔ごとに小休止。 無理する必要もないのでのんびりの山行でした。
 
第二ベンチ
 
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この後、第三ベンチ、富士見ベンチと続きますが、写真はありません。
 
ただ、確実に水分やエネルギー補給で小休止したのは間違いありません(笑)
 
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はい、合戦小屋に到着。
 
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ここでは名物のスイカを食べました。 ただし小さめのスイカにしておきます。
 
そう、カレーうどんも食べましたので・・・・(笑)
 
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多少のガスはありますが、天気は晴れ、風も爽やかで最高の登山日和になりました。
 
槍ヶ岳が見えるところまで登ってきました。
 
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燕山荘が見えるところまで来ました。 時間などは気にせずにゆっくりとの山行でしたので
 
前回のとき体調不良を起こしたところも難なく通過、この後には少しキツイ登りもあるのですが
 
無事登ることができて最高の気分でした。
 
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燕山荘に到着後、テン泊の申し込み、テント設営などを終了して、そして燕岳への向けて出発です。
 
山頂では、多少強い風が吹いてましたが、それでも大きな天気の崩れもなく爽やかでした。
 
ただ、雲が多くなってきたのが少し気になる程度でした。
 
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北アルプスの山並み。
 
生憎、槍ヶ岳は雲のなかでした。
 
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名物イルカ岩。
 
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メガネ岩。
 
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そして、山頂。 山頂では大勢の登山者がストーンプレートの前で写真を撮っていて
 
順番に時間がかかるので、とりあえず下からのショットのみで済ませたのです。
 
前回のときには、そのプレートが写ってますので、よろしければまた覗いてみてください(笑)
 
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そんなことで、1日目は無事に終わりましたが、気になるにが天気。
 
小屋の情報では、今晩から朝にかけて雨になるということ。
 
すこし、気になるところですが山の天気は変わり者仕方ないのかも知れませんね・・・・・・
 
・・・・・・・・・・・・・・続く

燕岳・常念岳・蝶ケ岳 リベンジ 

多少のトラブルはありましたが、天気に恵まれ、楽しい縦走ができました。
 
現在、アップの準備中です・・・・
 
 
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・・・ってなことで乗鞍岳(3026m)

さあ~ ここはどこでしょう!!
 
見覚えのある人も多いと思います^^
 
そう、上高地のバスターミナル、初めてきました。
 
上高地からの目的地はたくさんありますが、きょうの私たちは・・・
 
天気はまあまあかな♪
 
土曜日とあってたくさんの人々がそれぞれの目的地へと向かっていくようです。
 
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                    手前の梓川を背景に見えてる山は? そう穂高連峰のようです。
 
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ジャンダルム、ロバの耳
奥穂高も見えているようです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
何か後光が差しているNancyが渡っている橋は・・・・・河童橋。
 
この橋を渡っていけるところは岳沢。
          
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そして、次に向かったのは明神池、池の後ろには明神岳がどっしりと構えていました。
 
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この明神橋は結構
揺れました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
                    明神池、綺麗な水に驚きました。
 
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大勢の人々が
     見学してました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
          ここは、徳澤園。 あえて看板は載せませんでしたが「氷壁」の舞台になった
 
          山小屋ですね。
 
          魚津が滝谷から涸沢越えをして、小坂かおると会う約束をしていた山小屋と
 
          いえば、小説の世界だといってもロマンチックですね。
 
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小坂かおるが食べていたかも?・・・・知れないカレーライス(笑)
 
冗談は別ですが、疲れた体には本当においしいカレーでしたよ。
 
味よし、値段もまあまあでとてもおいしいです。
 
下山時にも食べたカレー蕎麦もおいしかったですよ。
 
ほっとする山小屋でした。
 
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                    徳澤園からさらに歩いていくと次の小屋が横尾山荘。
 
                    ここからは涸沢への分岐があります。
 
                    わたしたちはここからまっすぐに進む予定です。
 
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天気もいいですね。
     期待ができそうです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
           横尾大橋。
 
           涸沢への分岐ですね。 前方が屏風の頭のようです。
 
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         横尾山荘をさらに進むと、梓川沿いに一の俣、二の俣へと続きます。
 
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          この川沿いに道を本当に素敵な道で紅葉の時は、見事なものが見れるのでは
 
          ないかと想像して歩きました。 とてもきれいな水でした。
 
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          やっとの思いで槍ヶ岳が見えるようになりました。
          
          望遠で撮ったので、近くに見えますが、まだまだ先は長いです。
 
          
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          きょうの宿泊地、槍澤ロッジです。 
 
         150人収容できる山小屋ですがきょうも大勢の登山者がいました。
 
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ところで、山小屋の中での情報では、あすの天気は寒冷前線の影響で崩れそうとのこと。
 
槍ヶ岳では、雨や雪もちらついてガスが掛っているらしいとのこと。
 
明日の天気が不安定なようでした。
 
 
 
 
翌朝、5時起床。
 
朝食は抜きで、弁当を作ってもらい6時まえに出発。
 
天気はというと、予報どおり崩れて雨。 仕方なしに事前に用意していた冬用のアウターを
 
着ての山行となりました。
 
いまの時期、通常のレインでもいいかなとも思ったのですが、荷物を減らす意味もあって
 
上だけは冬用、下はレインを用意していたのです。風も強くなり、かなり冷えてきたのも事実。
 
さらにもう一つ、わたしの持病の変調(不整脈)がすこし気になるところでしたが、行けるところまでと
 
思い出発したのです。
 
 
 
          途中には、まだ雪渓もありました。
 
          写真には写ってませんが、ずっと雨が降り続けているのです。
 
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          前方の山並みにもガスがかかり始めています。
 
          さらに大曲付近まで、足を延ばしていきましたが・・・・
 
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槍ヶ岳山荘まであと2~3時間というところで、休み休み登攀したのですが、どうしてもわたしの
 
体調が復調せず、また、雨と風とで冷え込んできたこともあってここでリタイア。
 
本当に悔しい思いでした。 
 
Nancyの体調は問題なかったようで、申し訳ない気もしましたが同意してもらって感謝でした。
 
どうしても、登りでは心臓に負荷がかかると不整脈が強くなって足が一歩出なくなります。
 
こうのようになる前の、体調管理があるのですがそのタイミングを逸するとどうしようも
 
なくなるというのがわたしの持病です~~:  
 
いつもではないのですが薬を服用するときの、やはりタイミングですね(笑)
 
 
リタイヤと決めてから、約九時間かけて一気に上高地まで下山。
 
5時半すぎに槍澤ロッジを出発してから、引き返して上高地に下山したのが15時過ぎ(休憩・食事を含め)
 
その間、徳沢に着くまで雨が降り続いて私の靴は水でぐちゅぐちゅになりました。
 
 
そして、その日は平湯温泉で宿泊、日程が連れ込んだので明日はどうするかと
 
いうことになって・・・・
 
 
 
 
 
さて、ゞと・・・・・・ここからが今回の表題
 
・・・・・・・ってなことで乗鞍岳のはじまりです
 
 
 
 
    野生のクマがこのバスターミナル内で人を襲ったのです。
 
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    ここからが登山道らしき道になりました。
 
    この道が乗鞍岳、最高峰の剣ヶ峰に続く登山道です。
 
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    前方が、剣ヶ峰の山頂。 その手前にあるのが蚕玉岳。
 
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    剣ヶ峰の標柱 3026m
 
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    乗鞍本宮の社
 
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    強風とガスがかかって、まわりの景色もあまり見えない山行でしたが、本来の目的地とは
 
    別なピークハントなりました。 それでも3000m越えの登頂ははじめて・・・・・
 
    そこで はい バンダナショットでした♪
 
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今回はトラブルもありましたが、それでも頑張って3000m級の山も登れたので
 
満足でした(笑)
 
また、リベンジの目的もできましたので頑張らなくては思うのです♪
 
 
 

双六岳(2860m) (epilogue)

ついつい長くなってしまった山行報告も最終章になりました。
稚拙な報告にお付き合い頂きほんとうにありがとうございました。
 
翌朝、山小屋を出発し下山までの報告ですがピストンでしたので登りの時と変わり映えない
報告でもつまらないと思いましたの抜粋して報告します。
 
 
 
      翌朝、5時過ぎ、小屋前から東を写した風景です。とても綺麗な朝焼けに感動しました。
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      そして、樅沢岳を縦走し槍ヶ岳に向うパーティのシルエットにロマンを感じるのです。
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      朝食後、出発の準備を整い、日が少し昇ってきた時刻に笠ケ岳のショットを。 
      今日も最高の天気のようです。
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      遠くに白山の姿も良く見えていますね。
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      まだ、逆光の槍ヶ岳、大喰岳、中岳のシルエットです。
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      7:20ごろ、槍ヶ岳山頂。 すでに数名の姿が。
      ほんとうは実際に登ってあの地を踏みたいと思うのです・・・・
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 鏡平にある「逆さ槍」が写る池。 人も少なくいいカメラアングルでショットができました。
 写真の腕まだまだですが。
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      最後は、登るときには気づきませんでしたが、下山ではじめてこの岩が顔に見えました。
      標識のペイントが目になっていたのですね。こんなユーモアも山行の疲れに癒されます。
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あとは、下山するための道を歩くだけでした。 わさび平までもう少し時間が掛かります。
鏡平小屋の休憩、秩父沢での休憩、そしてわさび平小屋での休憩、とゆっくりと下山。
13:40に新穂高温泉に到着。 休憩を含め約7時間掛かっての下山。
ゆっくりし過ぎの下山だったかもしれませんね(笑) でもいいんです。マイペースで行きます。
 
そしてお決まりの温泉コース。 新平湯温泉のヘルシーランドで3日ぶりの入浴です。
露天もついて、600円で入浴できた満足する温泉でした。
 
さぁ~ また長~い、長~い帰路につきます。
結局帰宅は深夜を回りました。
 
今回の山行では、北アルプスの魅力を再度認識した山行でした。
また、来年の目標ができた気がします。 頑張らなくては・・・・です ♪・♪・・・♪♪
 

双六岳(2860m) (3)

ようやく双六小屋に到着・・・・・・・ でも、写真を撮ることを忘れ、結局小屋の様子が分からないと
思いましたので、ネットから拝借して掲示しました。 とてもいい加減なことで申し訳ないですね(笑)
写真の案内にもあるとおり、トイレ用にも飲料にも水が豊富に使える小屋でした。
もちろん、無駄な水を使う登山者はいませんね。
 
 
 
この小屋からは、下の案内のとおりいろいろな場所へいく基点になっているので、小屋どまりの
人の話を聞いているだけでも楽しかったです。
 
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     とりあえずこの小屋の宿泊を手配してから、荷物をデポし、一路双六岳へと向かいました。
     見た目にはなだらかに思える稜線ですが、岩場やガレ場もすこしありましたのでゆっくりと歩きました。
     いまだに残っている雪渓は、双六小屋の飲料水になっているということで、水が豊富な理由が
     わかりました。 冷たくおいしい水でしたよ♪
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      ここでも雷鳥のお出迎えでした。
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      双六岳へ向う途中の稜線から、中央の鉢樅沢岳と遠くの槍ヶ岳が良く見えました。 
      樅沢岳の稜線が手前に下ったところに双六小屋があります。
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ところで、この樅沢岳であるできごとがあったのです
 
わたし達が荷物を小屋にデポし、すこし休憩していたところに双六岳の下山ルートから背の高い
若い外人さんが降りてきて、わたし達のテーブル近くで休憩されたのです。ソロ山行のようで
水晶岳を巡ってこれから槍ヶ岳にいくということを、片言の日本語で説明されました。
でも、結構話は通じるものですね。外人さんと話すとき片言の英語、日本語でも十分に
コミニュケーションが取れるものですね。
 
最高の天気の中を、楽しんできた、とても素晴らしかったと話していましたら、そばにいた
登山者が ”ALL FINE NO” ね!といったことに 笑いながら”そう~ね”と答えたことに
我々も笑いました。 つまり 「いつも天気ばかりではないよ」といったつもりでしょうが意味が
通じたようです。 で、その外人さんは自分のラーメンを食べているところを自分のカメラで
写してほしと要求され、その登山者がこころよく写真を撮ってやることができたのも同じ山登りを
している者同士の親しみからなのでしょう。
 
そんなこんなで、わたし達も双六へ出発するため「気をつけて!」とその外人さんに声がけすると、
相手も「気をつけて!」といってウインクなどしてそこで別れたのでした。
 
ところで、槍ヶ岳に向うには樅沢岳を縦走し、西鎌尾根へ向うのですが、わたし達が双六へ
出発するのと同じくらいにその外人さんも樅沢岳を登りはじめていました。
 
しばらく外人さんの登山姿がわたし達の背面に見られていましたので、頑張っているのだなぁと
思いながらわたし達もゆっくりを歩を進めていたのです。
 
すると突然、背面から大きな声が聞こえたのでした。
どうんな声かと問われれば、叫び声のような威嚇するようなという表現でしょうか。
おそらく外人さんが発した声に違いなかったと思います。
 
何の気なしに、その外人さんとその後ろからの2~3人の登山者に目をむけると
先頭の外人さんの目の前を四足の動物が右から左へと駆け抜けていきました。
わたしは、はじめ「犬?」思いました。直線距離として2~300mですから、動物と
思っても見分けはつきにくいですね。でも四足であったことは確認しました。
それも黒い物体。 シェーパードかな? このごろは山に犬と一緒に登る人もいますね。
 
でも、良く考えればおかしい。 ひょっとして「熊」?・・・・
その外人さんも、後ろからの登山者も一瞬立ち止まって動いていません。
先にすすむのも躊躇している様子でした、が、その外人さんは安全を確認して
また歩きはじめていました。ほかの登山者も同様でした。
 
わたし達が下山後、山小屋の人に聞いたら、やはり熊が出没したことが確認され
あの叫び声とも威嚇とも思われる声は、あの外人さんから発せられたのだと確信しました。
 
いるんですね、熊が・・・・ アルプスにいることは間違いないのですが実際にそのようなことに
遭遇すると「やはり・・・」と思わざるを得ませんね。
 
山小屋の若い女性が言ってました。 「でも、ここの熊は何もしないですよ。ちゃんと住み分けてますから」と
言われた言葉を信じていいかどうか、いまだ分かりません(笑)
 
双六小屋で、別れ際に言った「気をつけて!」という言葉をどのように受けたかは分かりませんが、
本当にびっくりしたのではないかと思います。何事もなくホッとしたわたし達でした。
 
 
 
      中道ルートを双六岳と丸山との稜線分岐へと向っていきます。左が双六岳方面、右が
      丸山で三俣蓮華の稜線へと繋がります。
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      稜線上の分岐。右が三俣蓮華方面、左が双六岳山頂です。
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      双六岳山頂。 山頂まで約20分距離です。
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      双六岳山頂。 南側から雲が湧いてきました。
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      山頂標識が二つあったような・・・・・
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      薬師岳、三俣蓮華、鷲羽岳、水晶岳方面が良く見えました。
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じつは今回は、三俣蓮華までいく予定でした。
ところが、山の天気は午後から変化しますね。こんな快晴でしたが、南西側から雲が
湧いてきて丸山をガスで覆ってきたのです。
 
時間的には無理のない行程でしたが、ガスが掛かることを懸念してそのまま下山しました。
はじめて、ロングの北アルプス山行でしたので無理せずにです。
 
あとはのんびりと山小屋でくつろぐこととしました。
 
 

双六岳(2860m)(2)

おかげさまでゆったりした部屋で良眠できた朝、槍に向うお隣のご夫婦は4時半過ぎから
活動開始、前夜「朝早く、騒がしくなるかも知れませんがごめんなさい」と言われていたので
気配を感じながらもしばらくは眼を瞑っていました。 しかし、良眠できたわたし達も、そろそろ起きようかというところだったので、お二人を見送ってから起き始めました。 
 
 
 
     槍ヶ岳の向こう側がしらじらとあけ始めたころのショットです。
     後ろの山の頂上には日があたってますが、小屋からはまだ朝日が見えていません。
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      弓折岳の稜線に朝日があたってきました。
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      朝食を済ませ、6時過ぎに鏡平小屋を出発。 
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      槍ヶ岳の脇から朝日が登りました。
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      南岳と北穂高岳との中間に大キレット。
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      鏡平山荘から約1時間で弓折乗越に到着。大勢の登山者が槍ヶ岳方向にカメラを
      向けていました。 きょうも好天に恵まれました。
      ここは笠ケ岳への分岐で双六小屋どまりの登山者が笠ケ岳へと向っていきました。
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      花見平への穏やかな稜線歩きです。
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      槍ヶ岳をバックにツーショット。
      平素ツーショットするほど仲良くないのに、槍ヶ岳のバッグだけは別でした。(笑)
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      双六岳が見えてきました。
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      途中で雷鳥の親子と遭遇。親鳥は鳴きながら幼鳥をリードしていましたが、
      まったく警戒心がないのに驚きでした。もちろんわたし達も脅かさないように見守りです。
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      むこうから近くによって来ましたが、安心した様子で餌をついばんでいます。
      大きさはキジバトより大きくずんぐりしていました。
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      西方向に見えた白山。
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      望遠ショット。 雲海の上に白山山頂。
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      鷲羽岳が見えるところまでやってきました。そして、谷間のむこうに双六小屋が見えてきました。
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      今夜の宿泊先、双六小屋の赤い屋根が印象的でした。さあ、もうひと踏ん張りです。
      下に見える広場はテン場でした。きょうは2~3張りしか見えません。
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あと、もう少しで双六小屋に到着です。
到着後は、双六岳に登って三俣蓮華にいければという希望をもって歩いていきました。
 
きのうに引き続き今晩の宿泊先の双六小屋はどんな小屋かと、想像するだけでも楽しくなりますが
きょうはここまでとします・・・・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 

双六岳(2860m) (1)

長~い、長~いドライブと、長~い、長~い山行とでお疲れモードですが
念願のというより、すこし思いつきで北アルプスの裏銀座コースにいってきました。
 
しかしです。双六岳小屋からの、西鎌尾根経由で槍ヶ岳へ、三俣蓮華経由で黒部吾郎岳、
水晶岳、奥の平、鷲羽岳、弓折岳分岐経由で笠ヶ岳へと、いろいろなコースを含めたものを
裏銀座というのでしょうけど、今回、わたし達はそのコースの一部を、えっちら、おっちらと
汗を掻き々歩いてきました^^/
 
仕事を終え、自宅で3~4時間の仮眠をし、午前1:00に出発、新穂高温泉には
途中の休憩を含め、午前10:00ごろに到着したのです。
それから駐車場探しでした。当然、河原にある無料駐車場は満車、あとは有料駐車場、
路肩駐車している車もたくさんあったのですが、係員は「いま、警察を呼んでいます」との警告。
 
しかたなしに1日2000円の有料駐車場へ入れるしかなかったのです。
ちょっぴり腹が立ちましたね(笑) でも安全を考えれば良しとしたのでした。
 
あとでいろいろと他の登山者に話を聞くと、方法もあったようですがそれもまた駐車場までが
距離的に長いこと、そしてロープウエイーを使用しなければならないことを考えると時間的のロスも
大きく、結果的には有料駐車場で正解だったかなと自分を納得させました。
 
さて、さて、今夜の泊りは移動時間の関係もあり、双六小屋までは無理なため、鏡平小屋の
宿泊を決めていました。そのため慌てないよう時間的余裕は見ていたのですが、5、6時間を
想定すると、16:30までには到着しなければなりません。
 
日暮れ前に小屋到着が鉄則ですの、経験のないコースのペース配分をどうするかを
頭にいれての山行になりました。
 
 
 
     結局、10:40に駐車場を出発、まずは穏やかな林道を進んでいきました。
     右にある駐車場からの出発でした。天気は抜群、紫外線が気になりますが仕方ないです。
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     穏やかな林道がわさび小屋まで続きますが、わさび小屋までは公式で約1:20分
     わたし達はもう少し時間は掛かりましたね。
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     林道の脇には「風穴」があって、とても涼しい風が吹いてくるので助かりました。
     一時的ではあるにせよ癒されますよ。
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     とにかく山からの水が豊富なようで、綺麗な水が音をたてて流れていました。
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     やっとわさび小屋に到着です。冷たい水、くだもの、うどん、カレーとメニューが
     揃っていました。 とにかく冷たい水がおいしかったです。
     このコースには水場がたくさんありますから重たい水の調整が可能ですね。
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     わさび小屋を過ぎると、徐々に傾斜が増してきます。
     そして、ガレ場と岩場が徐々に増えてきます。
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     ガレが増えてくると、足がすべり歩き難くなってきます。
     奥に見える雲が気になりましたが、雨も降らず雲が切れてまた日が差してきました。
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     さあ、さあ、これからが大変でした・・・
     おことわりしますが、すべての人が大変なわけではないと思いますが  
     とにかく、わたし達にとっては大変でした(笑)
     
     岩の段差がさほど気になることでもないのですが、こういう道が4時間以上続くのに
     大変でした。はじめはなんともないと思いつつも、時間がたつに連れ・・いつまで
     続く~~・・と思うのでした。
    
     我々体力のなさを痛感したのでした(笑)
     決して危険な道ではなく歩き安い道ですが、楽な道ではないのが本音でした。
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     標高があがるにつれ、北アルプスの山々が見えてくるようになるのですが、
     あまり余裕がありませんでした~
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     シシウドヶ原。標高2090m わさび小屋からの公式な時間は2:40分。
     わたし達は約3:00分でここまできました。すこしゆっくりですね。
    
     新穂高温泉の標高が約1100m、ここまでの標高差が990m。
     途中のわさび小屋からでしたら、もっと標高差はすくないはずで、それを思うと
     けっして急登ではないのですが、 とにかく距離が長いことを実感したのでした。
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     やっと、あと500mと数字はわたし達を励ましてくれたのですが、それでも時間は
     約20分ほどかかりました。
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突然ですが、もう疲れてしまって、写真を撮る気力もなかったようです。
16:30の予定どおり到着したのですが、部屋に入って食事までくつろいでるときに二人とも
足の大腿部が攣り難儀をしました。立っていると問題ないのですが床に座ったり、胡坐をかくと
痙攣しました。
そんなことで、食事の記録も、周りの景色も目に入らず塩とポカリを飲んで痙攣を鎮めていました。
 
ところで、小屋の様子はというと宿泊客もさほど多くもなく、わたし達夫婦と、もう一組の夫婦連れ
二組で約10畳ほどの屋根裏のような部屋でしたがゆったりでした。
もちろんほかの宿泊客も含めると30人ほどはいたと思いますが、以外とのんびりとできた小屋でした。
 
同宿したご夫婦ですが、40代後半か50代初めの方達でしたが(歳をまちがえていたら失礼ですが)
明日は双六小屋経由で西鎌から槍へ向うとのこと。 わたし達には驚きでしたがこのコースは
そういうためのコースですから当たり前といえは当たり前ですね。
変なところでわたし達は納得でした(笑)
 
 
 
登山道入り口の看板です。
今夜は 現在位置と書かれた赤い線の上にある鏡平山荘に泊まっています。
 
あすは、双六小屋泊りで双六岳と三俣蓮華に行くつもりなのですが・・・・
 
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     翌朝、東の空に目をやると、朝日を背に槍ケ岳が目の前に・・・・・
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燕岳 Aug.10(Tue),11(Wed) 2010 Ⅱ

きょうは花を中心にご覧いただきたいと思います。
ただ、花の名前を覚えることはわたしにとっては
なかなか大変なことなのです。
 
とくに見たこともない花に関しては、図鑑やネットで
確認しながら名前を表記するのですが、ひょっとして
間違っている可能性もあることを前もって了解して
頂くと助かります。
 
すでに、いろいろなブログで見慣れている花とは思いますが
あらためてご覧いただければ嬉しいです。
 
 
      ミヤマアキノキリンソウ
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      カニコウモリ
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      ゴゼンタチバナ
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      じつはこの植物名が分からないのです。
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    ミヤマトウキ
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    ウサギギク
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      花ではなくダケカンバの木です
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      これはですね~
 木を写したのでもなく、また花を写した
      のでもないのです。じつは猿なのです。どこにいると思い
      ますか? 写真中央から少し右下の猿が座っている影が
      みえますか? 黒い矢印のとこです。
      合戦の頭あたりで野生猿が群れでいました。小猿も
      いましたよ。このような光景ははじめてでした。
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     チングルマ
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     チシマギキョウ
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     コマクサ 昨夜の雨の影響かすこし元気がないようでした。
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     コマクサ 急斜面で谷に向かって咲いていました。
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    エゾシオガマ
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     クルマユリ
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     トウヤクリンドウ
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      トリカブト
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まわりの視界があまりよくないため、花を意識していましたが
他にもまだたくさんの高山植物があったと思います。
 
わずかなコマ数ですがご覧いただいてありがとうございました。
花については、他の山行でもまた撮影したいと思っていますので
ご期待ください。
 

プロフィール

Uncle Ed

夫婦で登山しています。
相方はNancy。
歳相応の軟弱登山を
楽しんでいます。




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