山行二人 よもやま話

横丁の角を曲がれば旅人。このフレーズが好きな人間です。

2011年09月

双六岳(2860m) (epilogue)

ついつい長くなってしまった山行報告も最終章になりました。
稚拙な報告にお付き合い頂きほんとうにありがとうございました。
 
翌朝、山小屋を出発し下山までの報告ですがピストンでしたので登りの時と変わり映えない
報告でもつまらないと思いましたの抜粋して報告します。
 
 
 
      翌朝、5時過ぎ、小屋前から東を写した風景です。とても綺麗な朝焼けに感動しました。
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      そして、樅沢岳を縦走し槍ヶ岳に向うパーティのシルエットにロマンを感じるのです。
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      朝食後、出発の準備を整い、日が少し昇ってきた時刻に笠ケ岳のショットを。 
      今日も最高の天気のようです。
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      遠くに白山の姿も良く見えていますね。
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      まだ、逆光の槍ヶ岳、大喰岳、中岳のシルエットです。
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      7:20ごろ、槍ヶ岳山頂。 すでに数名の姿が。
      ほんとうは実際に登ってあの地を踏みたいと思うのです・・・・
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 鏡平にある「逆さ槍」が写る池。 人も少なくいいカメラアングルでショットができました。
 写真の腕まだまだですが。
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      最後は、登るときには気づきませんでしたが、下山ではじめてこの岩が顔に見えました。
      標識のペイントが目になっていたのですね。こんなユーモアも山行の疲れに癒されます。
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あとは、下山するための道を歩くだけでした。 わさび平までもう少し時間が掛かります。
鏡平小屋の休憩、秩父沢での休憩、そしてわさび平小屋での休憩、とゆっくりと下山。
13:40に新穂高温泉に到着。 休憩を含め約7時間掛かっての下山。
ゆっくりし過ぎの下山だったかもしれませんね(笑) でもいいんです。マイペースで行きます。
 
そしてお決まりの温泉コース。 新平湯温泉のヘルシーランドで3日ぶりの入浴です。
露天もついて、600円で入浴できた満足する温泉でした。
 
さぁ~ また長~い、長~い帰路につきます。
結局帰宅は深夜を回りました。
 
今回の山行では、北アルプスの魅力を再度認識した山行でした。
また、来年の目標ができた気がします。 頑張らなくては・・・・です ♪・♪・・・♪♪
 

双六岳(2860m) (3)

ようやく双六小屋に到着・・・・・・・ でも、写真を撮ることを忘れ、結局小屋の様子が分からないと
思いましたので、ネットから拝借して掲示しました。 とてもいい加減なことで申し訳ないですね(笑)
写真の案内にもあるとおり、トイレ用にも飲料にも水が豊富に使える小屋でした。
もちろん、無駄な水を使う登山者はいませんね。
 
 
 
この小屋からは、下の案内のとおりいろいろな場所へいく基点になっているので、小屋どまりの
人の話を聞いているだけでも楽しかったです。
 
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     とりあえずこの小屋の宿泊を手配してから、荷物をデポし、一路双六岳へと向かいました。
     見た目にはなだらかに思える稜線ですが、岩場やガレ場もすこしありましたのでゆっくりと歩きました。
     いまだに残っている雪渓は、双六小屋の飲料水になっているということで、水が豊富な理由が
     わかりました。 冷たくおいしい水でしたよ♪
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      ここでも雷鳥のお出迎えでした。
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      双六岳へ向う途中の稜線から、中央の鉢樅沢岳と遠くの槍ヶ岳が良く見えました。 
      樅沢岳の稜線が手前に下ったところに双六小屋があります。
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ところで、この樅沢岳であるできごとがあったのです
 
わたし達が荷物を小屋にデポし、すこし休憩していたところに双六岳の下山ルートから背の高い
若い外人さんが降りてきて、わたし達のテーブル近くで休憩されたのです。ソロ山行のようで
水晶岳を巡ってこれから槍ヶ岳にいくということを、片言の日本語で説明されました。
でも、結構話は通じるものですね。外人さんと話すとき片言の英語、日本語でも十分に
コミニュケーションが取れるものですね。
 
最高の天気の中を、楽しんできた、とても素晴らしかったと話していましたら、そばにいた
登山者が ”ALL FINE NO” ね!といったことに 笑いながら”そう~ね”と答えたことに
我々も笑いました。 つまり 「いつも天気ばかりではないよ」といったつもりでしょうが意味が
通じたようです。 で、その外人さんは自分のラーメンを食べているところを自分のカメラで
写してほしと要求され、その登山者がこころよく写真を撮ってやることができたのも同じ山登りを
している者同士の親しみからなのでしょう。
 
そんなこんなで、わたし達も双六へ出発するため「気をつけて!」とその外人さんに声がけすると、
相手も「気をつけて!」といってウインクなどしてそこで別れたのでした。
 
ところで、槍ヶ岳に向うには樅沢岳を縦走し、西鎌尾根へ向うのですが、わたし達が双六へ
出発するのと同じくらいにその外人さんも樅沢岳を登りはじめていました。
 
しばらく外人さんの登山姿がわたし達の背面に見られていましたので、頑張っているのだなぁと
思いながらわたし達もゆっくりを歩を進めていたのです。
 
すると突然、背面から大きな声が聞こえたのでした。
どうんな声かと問われれば、叫び声のような威嚇するようなという表現でしょうか。
おそらく外人さんが発した声に違いなかったと思います。
 
何の気なしに、その外人さんとその後ろからの2~3人の登山者に目をむけると
先頭の外人さんの目の前を四足の動物が右から左へと駆け抜けていきました。
わたしは、はじめ「犬?」思いました。直線距離として2~300mですから、動物と
思っても見分けはつきにくいですね。でも四足であったことは確認しました。
それも黒い物体。 シェーパードかな? このごろは山に犬と一緒に登る人もいますね。
 
でも、良く考えればおかしい。 ひょっとして「熊」?・・・・
その外人さんも、後ろからの登山者も一瞬立ち止まって動いていません。
先にすすむのも躊躇している様子でした、が、その外人さんは安全を確認して
また歩きはじめていました。ほかの登山者も同様でした。
 
わたし達が下山後、山小屋の人に聞いたら、やはり熊が出没したことが確認され
あの叫び声とも威嚇とも思われる声は、あの外人さんから発せられたのだと確信しました。
 
いるんですね、熊が・・・・ アルプスにいることは間違いないのですが実際にそのようなことに
遭遇すると「やはり・・・」と思わざるを得ませんね。
 
山小屋の若い女性が言ってました。 「でも、ここの熊は何もしないですよ。ちゃんと住み分けてますから」と
言われた言葉を信じていいかどうか、いまだ分かりません(笑)
 
双六小屋で、別れ際に言った「気をつけて!」という言葉をどのように受けたかは分かりませんが、
本当にびっくりしたのではないかと思います。何事もなくホッとしたわたし達でした。
 
 
 
      中道ルートを双六岳と丸山との稜線分岐へと向っていきます。左が双六岳方面、右が
      丸山で三俣蓮華の稜線へと繋がります。
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      稜線上の分岐。右が三俣蓮華方面、左が双六岳山頂です。
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      双六岳山頂。 山頂まで約20分距離です。
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      双六岳山頂。 南側から雲が湧いてきました。
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      山頂標識が二つあったような・・・・・
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      薬師岳、三俣蓮華、鷲羽岳、水晶岳方面が良く見えました。
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じつは今回は、三俣蓮華までいく予定でした。
ところが、山の天気は午後から変化しますね。こんな快晴でしたが、南西側から雲が
湧いてきて丸山をガスで覆ってきたのです。
 
時間的には無理のない行程でしたが、ガスが掛かることを懸念してそのまま下山しました。
はじめて、ロングの北アルプス山行でしたので無理せずにです。
 
あとはのんびりと山小屋でくつろぐこととしました。
 
 

双六岳(2860m)(2)

おかげさまでゆったりした部屋で良眠できた朝、槍に向うお隣のご夫婦は4時半過ぎから
活動開始、前夜「朝早く、騒がしくなるかも知れませんがごめんなさい」と言われていたので
気配を感じながらもしばらくは眼を瞑っていました。 しかし、良眠できたわたし達も、そろそろ起きようかというところだったので、お二人を見送ってから起き始めました。 
 
 
 
     槍ヶ岳の向こう側がしらじらとあけ始めたころのショットです。
     後ろの山の頂上には日があたってますが、小屋からはまだ朝日が見えていません。
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      弓折岳の稜線に朝日があたってきました。
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      朝食を済ませ、6時過ぎに鏡平小屋を出発。 
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      槍ヶ岳の脇から朝日が登りました。
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      南岳と北穂高岳との中間に大キレット。
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      鏡平山荘から約1時間で弓折乗越に到着。大勢の登山者が槍ヶ岳方向にカメラを
      向けていました。 きょうも好天に恵まれました。
      ここは笠ケ岳への分岐で双六小屋どまりの登山者が笠ケ岳へと向っていきました。
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      花見平への穏やかな稜線歩きです。
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      槍ヶ岳をバックにツーショット。
      平素ツーショットするほど仲良くないのに、槍ヶ岳のバッグだけは別でした。(笑)
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      双六岳が見えてきました。
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      途中で雷鳥の親子と遭遇。親鳥は鳴きながら幼鳥をリードしていましたが、
      まったく警戒心がないのに驚きでした。もちろんわたし達も脅かさないように見守りです。
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      むこうから近くによって来ましたが、安心した様子で餌をついばんでいます。
      大きさはキジバトより大きくずんぐりしていました。
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      西方向に見えた白山。
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      望遠ショット。 雲海の上に白山山頂。
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      鷲羽岳が見えるところまでやってきました。そして、谷間のむこうに双六小屋が見えてきました。
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      今夜の宿泊先、双六小屋の赤い屋根が印象的でした。さあ、もうひと踏ん張りです。
      下に見える広場はテン場でした。きょうは2~3張りしか見えません。
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あと、もう少しで双六小屋に到着です。
到着後は、双六岳に登って三俣蓮華にいければという希望をもって歩いていきました。
 
きのうに引き続き今晩の宿泊先の双六小屋はどんな小屋かと、想像するだけでも楽しくなりますが
きょうはここまでとします・・・・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 

双六岳(2860m) (1)

長~い、長~いドライブと、長~い、長~い山行とでお疲れモードですが
念願のというより、すこし思いつきで北アルプスの裏銀座コースにいってきました。
 
しかしです。双六岳小屋からの、西鎌尾根経由で槍ヶ岳へ、三俣蓮華経由で黒部吾郎岳、
水晶岳、奥の平、鷲羽岳、弓折岳分岐経由で笠ヶ岳へと、いろいろなコースを含めたものを
裏銀座というのでしょうけど、今回、わたし達はそのコースの一部を、えっちら、おっちらと
汗を掻き々歩いてきました^^/
 
仕事を終え、自宅で3~4時間の仮眠をし、午前1:00に出発、新穂高温泉には
途中の休憩を含め、午前10:00ごろに到着したのです。
それから駐車場探しでした。当然、河原にある無料駐車場は満車、あとは有料駐車場、
路肩駐車している車もたくさんあったのですが、係員は「いま、警察を呼んでいます」との警告。
 
しかたなしに1日2000円の有料駐車場へ入れるしかなかったのです。
ちょっぴり腹が立ちましたね(笑) でも安全を考えれば良しとしたのでした。
 
あとでいろいろと他の登山者に話を聞くと、方法もあったようですがそれもまた駐車場までが
距離的に長いこと、そしてロープウエイーを使用しなければならないことを考えると時間的のロスも
大きく、結果的には有料駐車場で正解だったかなと自分を納得させました。
 
さて、さて、今夜の泊りは移動時間の関係もあり、双六小屋までは無理なため、鏡平小屋の
宿泊を決めていました。そのため慌てないよう時間的余裕は見ていたのですが、5、6時間を
想定すると、16:30までには到着しなければなりません。
 
日暮れ前に小屋到着が鉄則ですの、経験のないコースのペース配分をどうするかを
頭にいれての山行になりました。
 
 
 
     結局、10:40に駐車場を出発、まずは穏やかな林道を進んでいきました。
     右にある駐車場からの出発でした。天気は抜群、紫外線が気になりますが仕方ないです。
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     穏やかな林道がわさび小屋まで続きますが、わさび小屋までは公式で約1:20分
     わたし達はもう少し時間は掛かりましたね。
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     林道の脇には「風穴」があって、とても涼しい風が吹いてくるので助かりました。
     一時的ではあるにせよ癒されますよ。
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     とにかく山からの水が豊富なようで、綺麗な水が音をたてて流れていました。
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     やっとわさび小屋に到着です。冷たい水、くだもの、うどん、カレーとメニューが
     揃っていました。 とにかく冷たい水がおいしかったです。
     このコースには水場がたくさんありますから重たい水の調整が可能ですね。
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     わさび小屋を過ぎると、徐々に傾斜が増してきます。
     そして、ガレ場と岩場が徐々に増えてきます。
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     ガレが増えてくると、足がすべり歩き難くなってきます。
     奥に見える雲が気になりましたが、雨も降らず雲が切れてまた日が差してきました。
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     さあ、さあ、これからが大変でした・・・
     おことわりしますが、すべての人が大変なわけではないと思いますが  
     とにかく、わたし達にとっては大変でした(笑)
     
     岩の段差がさほど気になることでもないのですが、こういう道が4時間以上続くのに
     大変でした。はじめはなんともないと思いつつも、時間がたつに連れ・・いつまで
     続く~~・・と思うのでした。
    
     我々体力のなさを痛感したのでした(笑)
     決して危険な道ではなく歩き安い道ですが、楽な道ではないのが本音でした。
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     標高があがるにつれ、北アルプスの山々が見えてくるようになるのですが、
     あまり余裕がありませんでした~
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     シシウドヶ原。標高2090m わさび小屋からの公式な時間は2:40分。
     わたし達は約3:00分でここまできました。すこしゆっくりですね。
    
     新穂高温泉の標高が約1100m、ここまでの標高差が990m。
     途中のわさび小屋からでしたら、もっと標高差はすくないはずで、それを思うと
     けっして急登ではないのですが、 とにかく距離が長いことを実感したのでした。
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     やっと、あと500mと数字はわたし達を励ましてくれたのですが、それでも時間は
     約20分ほどかかりました。
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突然ですが、もう疲れてしまって、写真を撮る気力もなかったようです。
16:30の予定どおり到着したのですが、部屋に入って食事までくつろいでるときに二人とも
足の大腿部が攣り難儀をしました。立っていると問題ないのですが床に座ったり、胡坐をかくと
痙攣しました。
そんなことで、食事の記録も、周りの景色も目に入らず塩とポカリを飲んで痙攣を鎮めていました。
 
ところで、小屋の様子はというと宿泊客もさほど多くもなく、わたし達夫婦と、もう一組の夫婦連れ
二組で約10畳ほどの屋根裏のような部屋でしたがゆったりでした。
もちろんほかの宿泊客も含めると30人ほどはいたと思いますが、以外とのんびりとできた小屋でした。
 
同宿したご夫婦ですが、40代後半か50代初めの方達でしたが(歳をまちがえていたら失礼ですが)
明日は双六小屋経由で西鎌から槍へ向うとのこと。 わたし達には驚きでしたがこのコースは
そういうためのコースですから当たり前といえは当たり前ですね。
変なところでわたし達は納得でした(笑)
 
 
 
登山道入り口の看板です。
今夜は 現在位置と書かれた赤い線の上にある鏡平山荘に泊まっています。
 
あすは、双六小屋泊りで双六岳と三俣蓮華に行くつもりなのですが・・・・
 
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     翌朝、東の空に目をやると、朝日を背に槍ケ岳が目の前に・・・・・
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プロフィール

Uncle Ed

夫婦で登山しています。
相方はNancy。
歳相応の軟弱登山を
楽しんでいます。




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