今夏、初めての遠征をいろいろ考えていたのですが、まず天候の確認をしながらでしたの
あ~でもない こ~でもないと迷い行先をあぐねていました。
そして、出発予定日の2~3日前、山の天気の長期予報をもとに北岳に決定したのです。

当初の計画は、移動日は栂池高原で1泊、2日目は栂池自然公園を散策、白馬大池テン泊、
3日目は白馬岳をピストンしてまた白馬大池テン泊、4日目は白馬大池から下ってと計画して
いたのですが、移動日と2日目はまあまあの天気でしたが、白馬岳をピストンする3日は曇り
時々雨、さらに4日目も芳しくない天気で、気持ち的にテンションの上がらない山行になりそうでした。

そこで再度、ほかの山はどうか、といろいろ思いめぐらし、九州の九重は晴天になりそうな天気で
OKかなと思ったりもしたのです。 

さらに全く今回予定に入れていなかった南アルプスを検索してみると北岳が移動日の1日目は
天気、2日目も曇り時々天気、3日目も曇り、4日目も曇りと、雨という文字がなかったことで、
急きょ北岳に決定したのでした。 

北岳の情報は以前にそれなりに収集していました。 昨年、仙丈ケ岳に登ったときに北岳の稜線から
見えた富士に感動したり、日本で2番目に高い山にも魅力がありましたので、いつかは登りたいと
思った山でした。 だからこんなに早いチャンスが巡ってくるとは思いませんでしたが、思いついたが100年目(笑) 即決で北岳となりました。

早急に栂池高原の宿泊先をキャンセル、幸いキャンセル料も発生しないことを確認して
あらためて広河原のキャンプ場の料金や食事の件、また北岳肩の小屋の予約を完了しての   
準備に慌てていました。

今までの経緯から、当地から北や南のアルプスに行くと体力に負担がかかる我々は
どうしても前泊をすることが必要になってきました。 今回も移動日に2日、登山に2日の
計画ができる北岳を選んだこともそんな理由からでした。

前置きが長くなりましたので、ここらで本題に入りますね♪


7月31日、朝4時半過ぎに家を出発し、芦安にある市営駐車場には14過ぎに到着。

89303c5e.jpg


ここから広河原へ行くバスに乗り継ぎます。

この日のバスの出発時刻は、14時45分、約一時間後に広河原に到着でした。
仙丈ケ岳に登るときも戸台から北沢峠までが約一時間、南アルプスの登山口はどこも
奥深いところにあるようで、道が細くマイカ-で行くにも危険のある道路では、プロに任せることが 
いいのでしょう。 バスは結構なスピ-ドで走り続けました♪

さて、テン場の様子など今回は、何の情報もありません。
画像を撮り忘れていました。 テントを張らなくてはならない、食事用意をしなくてはならないなど
決して忙しくなかったのですが、結局広河原に到着の時の画像はなし(笑)
ロングドライブあとゆえに、ゆっくりとしたかったのかも知れません♪


今回歩いたコースです。

広河原から大樺沢を歩き二俣から右俣コースへ。 
そして、小太郎尾根分岐に出て肩の小屋へと歩きました。
翌日の下山は、 草すべりから白根御池小屋コースで広河原のテン場へと戻りました。

82acb943.jpg





そんなわけで、翌朝 2日目の画像から入ります。 2日目は5時半出発。
大樺コースで沢沿いに歩きます。

107d6ed9.jpg





テン場から約30分ほど歩いた場所にある白根御池からの分岐です。
登りは左方向の二俣へと向かいます。 下山は画像の前方から降りてきます。

fb1a5876.jpg





沢の大きな音を聞きながら歩きます。

2fd0af56.jpg





歩くこと約1時間半 前方に吊尾根が見えてきました。

615dbee7.jpg





大樺沢二俣に近づきました。
前方には北岳、左俣コースを行く登山者が歩いていきます。

cab6ec19.jpg





二俣の分岐。
一番上の標識は八本歯のコル・北岳山頂・北岳山荘の案内
二番目の右に向いた標識は草すべりコース・白根御池小屋の案内
三番目の前に向いた標識は右俣コース・小太郎尾根分岐への案内
我々は三番目の標識に向かって歩いていきました。

ここにはバイオトイレもあり大休止しました。

0d147150.jpg





ここからの道は急登になり分岐までの道のりはとても厳しいものがありました。 それでは今までの
道は楽かというとそうではありません。 それ以上に厳しくなったということです(笑)

77c75b5e.jpg





尾根の右側(画像には映っていません)を目指して登っていきます。

988ca63c.jpg





途中ネットで管理されているお花畑に遭遇、色とりどりの花が咲き乱れていました。
どうも鹿よけネットようです。

60801ac3.jpg





やっとのことで稜線分岐に到着。 視界が開け周りの山々が見えるようになりました。

b225a6bd.jpg





稜線上に黒く見えるのは、富士山山頂が一部見えているのです。 さすが南アルプスで
富士山が近くに見えるのですね。

dc84a63f.jpg





北西の方に目をやると、去年登った仙丈ケ岳が綺麗に見えてました。 
仙丈ケ岳から北岳を見たとき、北岳から仙丈ケ岳を見る機会があるだろうかと思っていましたが、
こんなに早くそのチャンスに巡り合ったことに驚きとともに感激でした。

07d0bca5.jpg





そして、仙丈ケ岳から右に目をやると甲斐駒ケ岳が見えてます。 去年、甲斐駒は体調不良で
登頂が果たせませんでしたが、こうやってみると男性的な山だとよく分かりました。

a88f9e58.jpg





さて、小太郎分岐から肩の小屋までもう少し、それでも小ピークをいくつか越さないと
到着しません。

e6f6bf28.jpg




さらに先の小ピークを越します。 南アルプスの稜線は長いですね。

fb849222.jpg





肩の小屋に12過ぎに到着、軽い昼食を摂って受付をしザックを部屋に置いたあと、サブザックで
13時過ぎに北岳山頂を目指しました。 
ここから登りが約50分、下りが40分と往復1時間半の行程、夕食は5時からですので十分に
間に合う時間です。 だた気になったのが午後からの空の様子、アルプスの特徴であるガスが
出始めてきました。 

8078136b.jpg





約半分ほど登った時に、周りにガスが掛かりはじめ仙丈ケ岳も霞んで見えるようになりました。

fd6d0129.jpg





山頂が近づくに連れ、ガスがこの通り。 山頂には登山者の姿も見えますが・・

65f76812.jpg





      3193mの山頂に立ちましたが、周りはガスでご覧のとおり。
      私の後ろ富士山も見えませんでした。 残念!
      でも、念願かなって喘ぎながらも山頂に立てた満足感でいっぱいでした♪

9dd2c5a3.jpg





山頂の標識 3193m。 富士山に次ぐ高い山に登りましたよ^^/

f7f87320.jpg





これから北岳山荘や間ノ岳に向かう登山者がいました。
山頂のガスにはすこし不満でしたが、これまでの行程では天気に恵まれたことに感謝でした。

e05d167d.jpg





三等三角点の石柱は、白根岳 3192mとなっていました。 三角点のある場所と北岳の
標柱のある場所が二十数メートル離れていて1mの誤差があるようです。
(ただ、山と高原地図だと 三角点の高さが3192.4mとあるので実質は60cmということかな)

ceabc7ae.jpg


さて、山の高さは素人の私には詳しく分かりませんが、無事に山頂に到着できたことに
満足できました。 あとは疲労後の下山に十分に注意して無事小屋までたどりつけるよう
慎重に降りることに心がけました。

無事に小屋にたどりついたあとについては後ほど・・・・