12月に入り、徐々にせわしくなる月だが、今年年末はどうなるかことやら。
高齢者の範疇にある我々は、騒がしくなる世間にどう対応すれば悩むところです。

そんな中、少しは心も穏やかになりそうなギター演奏を見つけたました。
あくまでも個人好みですが、この女性の力強いギター演奏にひきつけられたのです。
 
まだ若いイギリスの女性です。


だんだん、記憶力も衰えてくるのも目に見えてますが、それでも
そうならないよう少しでも遅らせる努力をと思い、飛びついたのが
このノートです。べつに飛びつくほどのことでもないですがね(笑)
当地新聞の山陰中央新報に「明窓」というコラム欄があり、そこの
文章を、毎日下のノートに書き写すだけのことです。
これで何がどうなるか、期待はしていませんが、外に出かける機会も
少なく、家でじっとしているだけでは仕方ないので、まずは手作業と
して始めて見ました。

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12月1日のコラムは、そうそうそんなこともあったと思える
文章だったので載せてみた。

「明窓」

 久々に、残った味噌汁を温め、ご飯にかけて食べたら懐かしい味がした。豆腐か油揚げが入っているのが好きだ。汁かけ飯は行儀が悪いとか、縁起が良くないとされるが、子どもの頃は結構、食べた記憶がある。炊飯ジャーや電子レンジが普及する前は、お茶漬けと並んで、冷やご飯を簡単に、おいしく食べる知恵だったと思う。

 
 行儀が悪いイメージがあるのは、ペットフードが登場するまでは、ご飯におかずや味噌汁の残りをかけ、餌として犬や猫に与えていたせいかもしれない。「ねこまんま」などと言われるのは、そのためだろう。

 
 大人になってからは人前では遠慮している。ただ、学生時代はインスタントラーメンの
スープの残りにも、ご飯を入れていた。今も、鍋物をしたときは残りのだし汁で雑炊を
つくる。これがまた、おいしい。

 
 調べてみると、庶民だけでなく大名茶人として名高い松江松平藩7代藩主・松平不昧(治 郷)は、夫人の父・仙台侯の邸を訪ねた際、汁椀の中に飯を入れて平然と食べたとの逸話がある。ちなみに飯に汁をかけるのと違い、汁に飯を入れるのは問題ないらしい。

 
 迷いそうなのは、近年人気を集めるスープカレーの食べ方。ライスにかけるのか、スープの器に入れるのか、それともスプーンで一口ずつライスをスープに浸すのかーなどと想像していたら、今日からもう12月。温かい汁物がうれしい時季になった。()


この文章を読んで、私の若い頃も同じだった。腹が減って口に入るものであれば
なんでも良かった時代、汁かけ飯は最高のご馳走だった。
冬は暖かい味噌汁、夏は冷たい味噌汁にしても美味しかったし、我が家でも犬を
飼っていたが、そのときは同類・相身互いで、犬・猫と一緒のものを食べても
なんとも思うことはなかった(笑)
それにしても、ご飯に味噌汁をかけるのと、味噌汁の中にご飯を落とすことの違いは
なにを基準にしているかは分からない。しかし、少なくとも著者の学生時代のラーメン
汁にご飯をいれることは、非難には当たらぬ行為ではなかったろうか・・・

正直、他人の文章を書き写すのは簡単なようでそうではない。
私自身、文章が書き慣れているわけではないが、自分がいつも使っている言葉が
次に来るだろうと思って書いてしまうと、文章を正確に書き写すというテーマからは
どうしても外れてしまう。だからそのときは修正テープを使うことになる(笑)
それと、句読点の付け方。これも少々戸惑いがある。片方はプロの方が書いているで
間違っていないだろうと思っても、素人ながらわたしならば・・と思ったりする。

それと文字を書くことによって、平素なんの気なしにキーボードで漢字変換して
文章の体裁は保てるが、文章を目で追って文字を書いても、自分が書く漢字は
合っているか、間違ってないかと。平素書いているはずの漢字が違っていることに
気づくこともあった。あと送りがなが正確かどうか。ふだん使ってた送りがなが
多かったり、少なかったりと、いろいろ勉強させられている(笑)