山行二人 よもやま話

横丁の角を曲がれば旅人。このフレーズが好きな人間です。

2013年05月

新緑大山 May 26,2013

天気が晴れてくれることには大変嬉しいのですが、気温の変化が激しいと
 
すこし体調にも影響しますね。
 
暑かったり涼しかったりと安定しない天気ですが、それでも晴れてもらえれば心ウキウキで
 
山へ登ります(笑)
 
 
ことしは雪が少なかったです。 もうすこし雪が降れば今までにさらに何回か登っていたのですが・・・
 
そんなこんなで今日は大山へ・・・ 雪が解けてからの初めての大山でした。
 
その分、新緑の濃い大山でしたのでそれはそれで気分は最高、勝手気ままな登山者丸出しでした(笑)
 
 
大山の山開きが来週に控えているからでしょうか、 それとも日曜日ということからでしょうか
 
山ガール、家族連れ、さらには団体登山者が多く見られました。
 
 
われわれは夏道登山道が苦手で、 元谷の行者谷コースを選択。 すこし急登になりますが
 
ブナ林の中の登山道なので時間は少し掛っても好んで登るコースです。
 
 
 
    大山寺の駐車場をお借りして、ここから歩きます。
 
7916fece.jpg

 
 
 
 
 
 
 
 
 
    大山寺・大神山神社経由で元谷へ。 ここから一望する大山は谷川岳に似ているそうです。
 
    たまたま埼玉から来られた人と帰りにお会いしたのですが、その方は谷川岳に登った経験があり
 
    この稜線はそっくりと言ってました。 
 
    実際、冬山の厳しさは谷川岳も同じ日本海性気候なので似ているとのことです。
 
011b4294.jpg

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
    きょうは風がさわやかで、汗を掻くのですが蒸し暑さを感じません。
 
    いいコンディションでした。
 
8c0de771.jpg

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
    濃い緑の中を歩くのは最高です。 ここの道は前半はこのような道ですが徐々に木の階段、
 
    木道と変化のある道になり、急登が続きますがゆっくりと登れば1時間半ほどで夏道の
 
    分岐にでます。 この途中にはイワカガミなど咲いていました。
 
531ca046.jpg

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
    夏道分岐から、しばらく歩くと六合の避難小屋に到着。 大勢の登山者が休憩していました。
 
    われわれもここで行動食を食べてエネルギー補給。 あと8合まで頑張らなくてはなりません(笑)
 
3971c819.jpg

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
    徐々に森林限界に近づいてきました。
 
515061d0.jpg

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
    三鈷峰とユートピアの稜線。 あちらも登山者でにぎわっていると思います。
 
    7月にはユートピアのお花畑にも花が咲くと思います。 その楽しみがまた出てきます。
 
9e7084bc.jpg

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
    はい、山頂へつながる木道に到着。 
 
    疲れた体には意外にキツイ木道ですのでゆっくりと歩きます。 この木道の先が9合目になります。
 
a9b692ef.jpg

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
    山頂には大勢の登山者がいました。 ことしはこの小屋が雪で埋まった期間が
 
    例年より少なかったと思います。 やはり気候変動なのでしょうか。
 
8d489139.jpg

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
    山頂に到着。 ここで昼食にして小屋には入りませんでした。 ただ山頂碑で大勢の登山者が
 
    入れ替わり立ち代わりして写真を撮ってましたので、われわれはもくもくと昼食・・・・
 
    いつでも登れば写真は撮れるという地元人間のやっかみ根性がすこし胸をかすめていました(笑) 
 
    でも他県から来られた方はたびたび来ることはできないですね。 
 
    やはりそれは優先してもらうべきと思ってますので、他県からの皆様、どうぞご安心くださいね♪
 
77f5b35b.jpg

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
    ところできょうは剣ヶ峰に人影が・・・ 縦走しているようです。
 
3a2325cd.jpg

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
    昼食後、小屋へは寄らずにそのまま下山開始。
    
    山頂台地のダイセンキャラボクも色濃くなってきました。
 
4626a21c.jpg

 
 
 
 
 
 
 
 
 
    
    日はかげりはじめましたが、やはりきょうは登山日和のようです。
     
    登ってくる登山者はまだまだ続いていました。
 
7cbfe784.jpg

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
    再び行者谷コースで下山後、 はじめて元谷の避難小屋を見学、内部がとても綺麗で
 
    利用者のマナーが良いことを窺わせているようでした。 
 
61c179db.jpg

 
 
 
    この小屋は、冬、北壁を責める人たちのベースになるところなので皆さん余計にそういうところで
 
    神経を使われているのかも知れません。 こういうマナーはやはり学ぶべきでしょうね。
 
701f3c20.jpg

 
 
 
 
 
 
さて、花も多少撮ってますが、 わたしの腕では見栄えのするものではないのですが
 
また、後程わずかですがアップしたいと思います。
 
 
 
 
 
 
 

古代出雲歴史博物館

今回は山歩きとは別なお話をしましょう。
 
ここ出雲地方は近年、「古事記」・「日本書紀」の中で神話の舞台になったり、また「出雲風土記」のように
 
古来からの文化・伝統・歴史を伝える書物が残っていることで、出雲地方独特の文化圏があったのでは
 
ないかと脚光を浴びるようにもなってきた場所です。
 
 
そして、そのような資料を集め展示しているのが、古代出雲歴史博物館なのです。
 
今回はその中のほんの一部をご紹介します。
 
 
 
   ここは、出雲大社のすぐそばに新しくできた古代出雲歴史博物館です。
 
   新しいとは言ってもすでに10年近くはなっていると思います。 如何せん初めてなので
 
   正確には分かってませんので(笑)
 
da97d876.jpg

 
 
 
 
 
    中に入るとめだつのこれです。 「宇豆柱」
 
    鎌倉時代の頃(今から765年前)に作られた柱のようです。
 
    この柱は48mの高さのある本殿を支えた柱で、約直径130cmの柱を3本に束ねています。
 
9373bce5.jpg

 
 
 
    3本の柱を束ねてできた「宇豆柱」の直径は約3m。
 
    柱と柱の間には、添え木を入れて円にし、鉄のワッパで締めていたようです。
 
743fe66d.jpg

 
 
 
    そして、後ろにあるのが本殿の模型ですが、その前に掘り返された跡地の3ヶ所に
 
    柱の跡が見えるのがわかりますか。 実際の場所は今、とりあえず埋められています。
 
8de8d5f3.jpg

 
 
 
    平安時代にあったとされる出雲大社の本殿は、高さ48m(10階建以上のビル)の
 
    高さだったと予想されてます。
 
aa84f48f.jpg

 
 
 
    こちらが10分の1の模型。 資料をもとに正確に作られています。
 
    ちなみに神官の身長は、現代人並みの170cmで縮小されているそうです。
 
0edabece.jpg

 
 
 
    引いて撮るとこの大きさです。 この10倍が実際の大きさだった想像できます。
 
    この橋の長さが100m以上だそうです。
 
    現在の本殿の高さが8丈(24m)、平安時代が16丈(48m)。 
 
    ところがそれ以前は32丈(96m)というとてつもない大きさであったという資料もあるようです。
 
    真偽はともかくとして、出雲独自の古代文化があったかもしれないといわれてます。
 
b0e625eb.jpg

 
 
 
    現在の本殿屋根に取り付けられていたものです。 名前を確認するのを忘れましたが
 
    どのようなものかお分かりになると思います。 見学者とを比較すると大きさがわかると思います。
 
f34ac4b7.jpg

 
 
 
 
    そして、もう一つの目玉。 荒神谷遺跡という名前をお聞きになったことがありますか。
 
    ここでは、昭和59年に358本の銅剣と、その近くから銅鐸も同時に発見されたことで
 
    全国的に知られるようになりました。 そのときの本物がここに展示されています。
 
    銅剣も銅鐸も一度に多量に出土したことで全国にも例をみないセンセーショナルな
 
    発見でした。 上段の金色に輝いている銅剣は現在の職人による作品ですが、
 
    下段の木台に固定されている銅剣は、弥生・古墳時代の重みを感じさせるものです。
 
    
05083f2f.jpg

 
 
    発見された枚数の銅剣がすべて展示されています。
    
064947d2.jpg

 
 
    武器なのか、祭事に使われたのか謎の多い銅剣です。
 
d2fc3f35.jpg

 
 
    権威の象徴?
 
cff17f09.jpg

 
 
 
    同時期に発見された銅鐸。 祭事に使用されたと思われる銅鐸ですがまだまだ謎が多いようです。
 
0d993d0b.jpg

 
 
 
    弥生・古墳時代の文化を目の当たりに見ていると、また今の社会においての何らかの形で
 
    我々に受け継がれているものがないかと思慮することも楽しいですね。
 
29030629.jpg

 
 
    今回のは展示物のほんの一部ですが、まだまだたくさんの資料がありました。
 
    興味がある人には、時間が過ぎるのも忘れるかもしれません。
 
    今回は、山歩きではなくそんな出雲大社への散歩でした。
 
 
   
 

那岐山(1255m) May 12,2013

山行候補には、何回も上がっていたのですが、なかなか行けなかった山。

やっと行くことができました(笑)

そんなに大袈裟なことではないのですが、なんとなく後回しになったと言ってしまうと

地元の方には失礼になりますが、今回はやっとという感じで行ってきたのです。


ところが登ってみるとなんともいい山で、秋にはまた来るべきではないかという話になり

計画に入れる予定にしています♪



cc055a96.jpg

日差しは暑くなりそうでしたが
さわやかな風が吹き、絶好の登山日和でした。





じつは準備中に、地元の方と会い「どこのコースへ行かれるか」と問われたので

「はじめてなのでBCコースをCからBに回ります」というと「それがいいです」と

いわれたのです。   那岐山・滝山・広戸仙など全体の地図です↓



bb37c81b.jpg

白丸のなかのコースを時計回りに歩きました。
ですから我々のコースはC.Bコースのルートになりますね。




f2d26dbd.jpg

C.Bの分岐ですが、登りは左のコースへと進みました。
下山時は右のコースから出てきます。




a01c7ea7.jpg

歩きやすい道ですが思っていた以上にキツイ登りもあり、
穏やかに見えても侮れない山です(笑)




42ed4af0.jpg

大神岩で小休止、ここから 
那岐山の三角点峰まで登りが続きます。




3392c1d7.jpg

那岐山の三角点峰。那岐山最高峰は左へ15分ほど
歩いたところにあります。


ここは、展望所もあり滝山、広戸仙、また鳥取県智頭町側からの登山道と

合流するところでもあります。カメラアングルはこの展望所から写しているのですが

なぜかこの展望所全体をカメラに収めてなかったことに後悔です(笑)

360度の素晴らしい景色にみとれて足元を見ることを忘れてしまったのかも知れません♪



ed6c02e1.jpg

ここから滝山までピストンする登山者もおり、片道1時間
往復2時間を要します。
中央から左側の少し小高いところが滝山です。




745d59e6.jpg

正面が那岐山(1255m)山頂です。手前の小屋は避難小屋。




6bafe73e.jpg

那岐山山頂から三角点峰を見たところです。



はい、ここで山頂のバンダナショットです。

e2966a2c.jpg





山頂から東に進み、いままでCコースから登ってきましたので下山用のBコースの分岐まで進みます。

その間の景色はとても綺麗で、穏やかの歩きやすい稜線でした。


e3f99c83.jpg

晴天ですが、吹く風はさわやかで最高の日和です。




fc58a390.jpg

日本原高原の町並みが眼下に見えます。




f969a756.jpg

Bコースの分岐に到着。
ちなみにAコースはさらに東に進みますが駐車場から離れるのでここで下山します。




f99cea84.jpg

Bコースは勾配きつく、下りに使用することで正解でした。
地元の方が言われたことに 納得でした。




d9854bdc.jpg

熊が出そうな雰囲気の中を笛を吹きながら下山でした(笑)




f64bfb00.jpg

この橋を渡れば登山口の分岐にもうわずかです。




658bf58d.jpg

はい、分岐に到着。



ここから、林道を歩いて第三駐車場まで戻ります。

朝は駐車場もいっぱいで路肩駐車しましたが、多少、車の移動はありますが

まだ車が残っているところを見ると、滝山までの縦走をしている人もいるのだろうと

考えながら帰路につきました。

ec83dad5.jpg




ところで、はじめての那岐山山行でしたが思い描いていた以上に素敵な山であったことが

今回は収穫でした。また秋の紅葉時期も期待できる山行になりそうです♪

堀端の家

 
皐月の空に輝く新緑も、日ごと濃くなる季節。
 
さわやかな風が水面を駆けるめぐり、あらたな鋭気をもたらしてくれるのも今の季節だろう。
 
dc46599c.jpg

 
水は、人との関わりの中で大切な役目を果たしてきた。
 
人は、水との関わりを古代から求め、それは過去も現在も、そして未来も変わらない。
 
 
 
 
先人には、あえて生活の一部として水との関わりを求めたものもいた。
 
9b511b1d.jpg

 
 
 
 
 
    志賀直哉・・・ひと夏をこの地ですごし「濠端の住まい」を執筆。
 
fe23f45b.jpg

 
 
 
 
 
    ・・・・ そして、芥川龍之介は「松江印象記」を執筆し、水と人との関わりを書いた。
 
b3d5928a.jpg

 
 
 
 
 
二人が体験し感じていたであろう景色は、いまも濃い緑に囲まれ、さわやかな風の通り道となっている。
 
86815e91.jpg

 
 
しかし、その住まいはもうない。 それでもこの町の人々にとって、水は欠かせないものであり、
 
生活の一部として未来まで続くことを、この文豪たちは願っていた。
 
その意志をどのように引き継ぐか、現代の人々は考えていかなければならないだろう。
 
 
 
きょうは、千葉県少年少女オーケストラによる新日本紀行のテーマ曲。
 
すばらしい演奏に驚きです♪
 
 
 

薄明(はくめい)

「たそがれ」という言葉があります。
 
また、「かわたれ」という言葉もあるそうです。 初めて知りました。
 
そして、そのときの薄あかりを「薄明」というそうです。
 
 
どのような状況かと言いますと・・・
 
           このような状況のときだそうです。
 
b7cfba35.jpg

 
 
そして、上記の言葉に時間を組み込みます。 そうすると 「たそがれどき」、「かわたれどき」という
 
言葉になるそうです。 
 
 
 
たそがれ時 = 日が沈み夜のとばりがあたりを覆うまでをいう。 誰そ彼(は) (たれそかれ→たそがれ)
 
かわたれ時 = 夜明け前のうす明かりのときをいう。 彼は誰ぞ (かはたれぞ→かわたれ)
 
そして、たそがれ時、かわたれ時の薄ぼんやりした明かりを薄明という。・・・・・暦と天文の雑学より
 
 
 
日本語独特の微妙な、そして繊細な表現の仕方ですね。 そんな日本語が好きです^^/
 
 
 
はなし変わって「薄明」を英語ではなんというでしょう。
 
        そう 「Twilight」ですね。 そして、この言葉に時間を組み込むと「Twilight Time」
 
 
きょうはひさしぶりの動画をUpします。
 
            古い古い音楽ですが いまでも大好きな曲です。
 
 
 
 
 
 
 

トワイライトタイム ザ・プラターズ The Platters-Twilight Time

プロフィール

Uncle Ed

夫婦で登山しています。
相方はNancy。
歳相応の軟弱登山を
楽しんでいます。




メッセージ

名前
メール
本文
読者登録
LINE読者登録QRコード
アーカイブ