そう、約一週間まえのことでした。
 
わが街に珍事が発生したのです。 発生現象としては、特別に珍しいことでもないのですが、
 
わが街中にとってはとても珍しいことだったのです。
 
 
それが、どのようなことかといいますと・・・・・・・・・・・
 
 
11月9日 未明に発生した猪の出現。 そのときの証拠写真が3日後に発表されたのです。
 
防犯カメラに映し出されたのは確かに猪の姿。 体長1m前後といわれてますので、ほぼ
 
成獣に近い猪ですね。
 
 
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そして、このことがなぜ珍事かといいますと・・・・・
 
まずは考えられない所に突然出現したこと。
 
本来、猪の生息場所には似つかないところで、目撃されたこと。
 
さらには突然姿を消してしまったこと・・・・などを考えると
 
「えッ、どういうこと??」となってしまうのです。
 
 
 
 
まず、つぎの目撃場所の経路図をご覧下さい・・・・・
 
この珍事が発生した翌日の新聞です。(山陰中央新報より)
      
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       拡大図 (山陰中央新報より)
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街中の四箇所で目撃されていますが、第一発見場所から第四発見場所までは約2.5km
 
1.5時間の逃避行?・・・いや、散歩をしていたのです。
 
ちなみに、わが町は人口約20万の政令指定都市、確かに市の周りは山で囲まれていますが
 
今回、珍事が発生した旧市街は、それでも猪の住む山からはかなりの距離があり、その間に
 
いろいろの目撃談があってもよいはずのものが、それもなく突然に街中に出現したことが
 
まったく珍しいことなのです。 猪はどちらかというと南側の山々に生息しているのです。
 
 
そして、今回は犯人の逃走経路の検証(?)ならぬ、猪の散歩経路を暇な時間をつぶして(笑)
 
散策してみました。 
 
 
 
 
まず、防犯カメラを設置していた、森脇自動車修理工場の周辺の様子です。
 
 
ひだりのおおきな建物が松江地方合同庁舎です。 この道路の先に・・・・
 
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森脇自動車修理工場がありました。ここの防犯カメラに猪が写っていたのです。
 
この周辺は旧市街で、猪が生息する場所とは無縁と思われるところですよね。
 
そして、猪はここからさらにこの画像の前方へと進んで行ったようです。
 
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上記の写真の先に信号があり、それを右折するとこの橋へと続きます。 そして前方の白い建物は、       
 
松江赤十字病院で第二の目撃場所がこの病院の裏手になるようです。
 
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橋を左折して、日赤の前を通過し、次の次の信号を右折すると・・・・・
 
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第二の目撃場所、日赤の裏手へと続く道にでることになります。 ただ、場所特定はすこし困難でしたが
 
おおよそところでシャッターを押しました。
 
前方に山が見えますが、松江市の北にある山ということで松江北山山系と呼ばれています。
 
標高400から500mの低山ですが、季節ごとに素敵な顔を見せてくれるところです。
 
ところで、北山山系には、鹿が生息していることは知られていましたが、猪が生息している気配は
 
むかしからないといわれており、わたしもヌタ場やねやを見たことはないのです。
 
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松江市の官庁街、左が松江地方検察庁と右の白い建物が商工会議所、ちなみに手前の
 
和風の建物が日銀松江支店になります。 ここが第三の目撃場所ですね。
 
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そして、猪はその後、どう移動したか?・・・・・・
 
最後に目撃された場所を設定して推測するしかないのですが、おそらく北(前方)へ直進し
 
T字路にぶつかりますので、それを左折し(西方向)へ進んだのではないかと推測するのです。
 
最終行方不明になったのは、旧市街の西側だったのです。
 
 
 
 
T字路を左折すると、この画像の前方が東、手前が西になります。
 
おそらく、猪はカメラ方向に向ってきたと思います。
 
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さて、下の場所はどこかといいますと、街の中心地。 わが町のシンボルである城があるのですが
 
今回はなぜか写真を撮るのを忘れてしまいました。(笑)
 
 
上記の道の西側(手前)にこの橋が繋がっていて、右は城の堀になっています。
 
つまり、この橋を渡らないと、最終的に行方不明になった場所にたどりつかないのです。
 
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ほんとうにこの橋を渡ったのでしょうか。
 
それ以外にちょっと考えられないのですが・・・・・  そして、信号を左折すると、
 
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堀端を周遊する道に出てきます。 猪も松江観光をしていたのでしょうか・・・
 
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猪が体験したかもしれない城下町の観光を皆様もどうぞ・・・・
 
じつは、ここ以外に最終目撃場所に行く道はないと思えるのです。
 
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右側に武家屋敷、その先が小泉八雲の旧居ですが、この左側はお堀で・・・・
 
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到底、猪の渡れる場所がないのです。 でもあくまでも推測の域をでないのですが・・
 
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武家屋敷の道を直進すると、最終目撃場所に近づきます。 右にターンしますと・・・・
 
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北山山系が見えますが、生息地ではないのです。 もう一度右にターンします・・・・
 
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東方向の武家屋敷方面です・・・
 
さらに180度ターンをすると・・・・
 
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進行方向、西側になります。
 
次の交差点を左折・・・・ すると
 
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最終目撃場所、ウエルネス(ドラックストアー)黒田店。
 
南方面をショットしています。
 
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最終目撃地点がこの場所なのです。
 
第一目撃場所から2.5km 時間約1.5時間の地点なのです。
 
そして、忽然とここで足取りが消えているのです。 行方不明に・・・・・・
 
前方の林では、当然ねやになるような場所ではないと思われるのです。
 
 
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目撃場所を含め、ルートを推測しながら最終目撃場所まできましたが、いかがでしたか。
 
猪の餌場や、ねやに適した場所がありましたか。 
 
いくら大都会と違った田舎であり地方都市であろうと、猪の生息に適した場所ではないと思うのです。
 
新聞記事にも書かれているとおり、40年以上ものベテランハンターでさえ、このようなことは
 
はじめてといわれるほど珍しいことなのです。
 
 
忽然と、どこへ行ってしまったのでしょうか・・・・・・ 
 
いまだに行方不明です・・・ 捜索願を出すべきでしょうか~~
 
山岳保険に入っているかどうか心配です~~ ~~♪